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阪神淡路大震災において、倒壊した建物や家具などから救助された方のうち、95%が自力または家族や友人、近隣住民によって助け出されたことで、自助・共助の重要性が示されたことから、地域防災力の担い手を作ることを目的として平成15年に始動した防災士制度も今年で21周年となり、全国で約30万人が認定されております。
本市でも、自主防災組織を中心に多くの防災士が誕生しましたが、次なるステップとして、防災士の皆様から「資格は取得したが、個人での活動には限界があり、活躍の場・スキルアップ・情報交換・モチベーション維持が難しい。」との声があり、また、市として地域防災力の向上のため、防災士の養成に引き続き、四国中央市の防災に尽力して頂きたいとの思いから、設立の運びとなりました。
本ネットワークに対し、自主防災組織や消防・警察等の防災関係機関と連携を図り、平常時においては、事前対策として地域の防災訓練等への参加協力、スキルアップ研修の企画・運営、出前講座等による防災知識の普及啓発活動などを行い、また、災害発生時には、防災リーダーとして、初期消火、避難誘導、避難所開設・運営に従事するほか、社会福祉協議会等と協力し、災害ボランティアとして被災支援活動に従事することなどを目的としております。
設立当初は会員の幅広い年代層、多種多様なライフスタイル、面識のない方々での組織づくりとなりため、当面は無理のない活動が可能となる環境を構築し、今後5年程度は人間関係や技術・知識の実力を蓄え、そして10年後には会員自らの運営による、地域住民とともに災害に強いまちづくりの担い手となることを目標としております。