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成年年齢の引き下げにともなう消費者トラブルの防止
2022年4月から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられます
成年年齢が18歳に引き下げられると、現在18歳・19歳の人も、4月から18歳・19歳になる人も、保護者の同意を得ないで、一人でアパートを借りたり、車を買ったり、クレジットカードを作ったり出来るようになります。
この民法の改正により、経験の浅い若者が悪質業者のターゲットになりやすいので、消費者トラブルに遭わないように気を付けてください。
契約とは、法的な責任をともなう約束です。約束は原則として守る必要があります。
特定の販売方法で一定の条件に合う場合にはクーリングオフが出来ますし、不当な勧誘による契約や不当な内容の契約は、後で取り消したりすることが出来ます。
しかし、不当な勧誘であることの証明や契約の取り消し手続きや既に支払った代金の返金手続きなどには、かなりの労力や手間がかかります。
本当に必要かどうかよく考えてから契約しましょう! 悪質商法に騙されないようにしましょう!
若者に特に気を付けてもらいたいトラブル
1 副業・情報商材・Fx・マルチ・仮想通貨などの儲け話
「絶対儲かる」「簡単に稼げる」「AIで儲けている」「先輩はこれで大儲けした」「友達もやっている」「システムに詳しい人を紹介する」「説明を聞いてみて」「あなただけに教える」「キャンペーン中だから安い」「借金してもすぐに返せる」「今やらないと後悔する」…
これらの言葉が出たら要注意! そんな儲け話はありません! 人に儲け話を教えるはずがありません!
2 エステ・美容医療・化粧品・健康食品・ダイエットサプリなど美容関連トラブル
○契約を急がせる ○強引に粘って契約を結ばせようとする ○帰らせようとしない ○ローンを組んで(借金をさせて)契約を結ばせようとする ○長期間・数十回分の契約を結ばせようとする ○質問してもはぐらかされる(ちゃんと答えてくれない) ○契約に合わせて化粧品や矯正下着を買わせようとする ○メリットばかりを強調する…
このような勧誘をされたら要注意! 契約を迷ったらキッパリ断ってサッサと帰りましょう!
3 マッチングアプリ・出会い系サイト・デート商法などのトラブル
♢会員に登録してお金をつぎ込んだとしても出会いが保証されている訳ではありません!
♢マッチングアプリや出会い系サイトの規約をよく確認しましょう!
♢ 相手を信用し過ぎると犯罪被害に遭う場合があることを念頭に、本当に信用できるか人か慎重に判断しましょう!
♢恋愛感情を利用して商品やサービスを売るためのデート商法には気を付けましょう!
♢高額な商品を買わせようとしたり、お金を借りさせようとする時はハッキリ断りましょう!
4 ネットの誇大広告、Snsの広告やステマなどをきっかけとした契約
♢インターネットリテラシーを磨き、ネットの誇大広告やSns上の広告に騙されないようにしましょう!
♢商品やサービスが他の商品よりも優良だと思わせたり、取引条件が他よりも有利だと思わせて契約させる広告や表示に騙されないようにしましょう!
♢Sns上の広告から偽サイトに誘導されたり、アンケートなどに答えるなどして個人情報を盗まれないように注意しましょう!
情報の真偽をよく確かめて! ネット通販はクーリングオフが出来ません!
5 仕事・就活、新生活、通信契約、借金などのトラブル
♢先輩や友人から紹介された仕事でも怪しいと思ったらキッパリ断りましょう!
♢就職のための資格取得などという名目の高額な契約には要注意です!
♢賃貸住宅(アパート等)の契約の際は、室内の状況や退去条件をよく確認しましょう!
♢電力会社やガス会社などの勧誘を受けた際は、事業者名・連絡先・契約条件などをしっかり確認しましょう!
♢スマホやネット回線などの通信契約は、事業者名・サービス名・連絡先・契約内容などをよく確認しましょう!
♢通信契約の解約の際の違約金・解約方法や時期、通信機器の処分などについてもしっかり確認しましょう!
♢借金をしてまで契約をする必要があるのかよく考えましょう!
♢クレジット払いは借金だということを忘れないように! カードを適切に管理しましょう!
♢カードの利用明細をよく確認しましょう!手数料が高いリボ払いに注意しましょう!
消費者トラブルを防ぐには
♢ うまい話・おいしい話はうのみにせず、キッパリ断ること!
♢ 「No」と言える勇気をもつこと!
♢ クーリング・オフや消費者契約法など、消費者の味方になるルールを身につけること!
注意していてもトラブルに遭ってしまうことはあります。トラブルに遭ったと感じたときは、一人で悩まないで早めに最寄りの消費生活センター等に相談してください。相談員と一緒に問題解決を図りましょう!