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認知症について説明します。

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記事ID:0003633 更新日:2020年9月7日更新

認知症とはどんな病気?

 認知症とは、いろいろな原因で脳の働きが悪くなることでさまざまな障害が起こり、およそ半年以上、生活に支障が出ている状態をいいます。
 認知症を引き起こす主な病気としては、アルツハイマー病のような脳の細胞がゆっくりと減少する病気や、脳梗塞や脳出血などのために神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなる脳血管性認知症などがあります。
 認知症は加齢によるものとして見過ごされがちですが、誰にでも起こりうる身近な脳の病気です。

認知症かなと思ったとき

認知症の症状は、日常生活のちょっとした変化に現れてきます。

  • 同じことを何度も言ったり、聞くようになった。
  • 置き忘れやしまい忘れが目立つようになった。
  • 計算の間違いが多くなった。
  • だらしなくなり、身なりを気にしなくなった。
  • 外出や人と会うことをおっくうがるようになった。
  • ささいなことで怒りっぽくなった、頑固になった。

「ちょっと変だな」と気になりながら、「体調が悪かったせいだ」「年だから仕方ない」とそのままにしていませんか?

認知症は病気です。高齢者の方の場合、認知症と間違えやすい病気(「うつ」「せん妄」)や、治療によって改善されるものもあります。また、早い段階に診断を受けることにより、家族は、専門家に相談し、認知症やサービスについての正しい知識を持ち、病気の経過を把握することができ、余裕のある対応が可能となります。できるだけ早い時期に、医療機関などへ相談しましょう。

認知症を予防するために

生活習慣病を放置しない

 高血圧、高脂血症、糖尿病は脳卒中や脳梗塞を招くため、脳血管性認知症の直接的な原因となります。アルツハイマー型認知症の発症リスクを高めることも分かっています。

適度な運動をこころがけましょう

 適度な運動は、血流をよくして動脈硬化を防ぐ、脳のさまざまな部分を刺激するなど、認知症予防に大きな効果があります。

バランスのよい食生活をこころがけましょう

 予防の基本はさまざまな栄養素をバランスよくとることです。特に、野菜や果物、魚をよく食べる人は、認知症になりにくいことが分かってきました。

日常生活を活発にしましょう

 趣味や友だち付き合いなどを楽しんでいる人は、認知症になりにくいことが分かっています。受ける刺激が多いほど、脳の神経細胞が活性化されるためです。

認知症介護のコツ

認知症について理解しましょう

 認知症の方の介護には、何度も同じことをくり返す、一生懸命に介護をしても暴言を吐かれるなど多くの大変さがあります。介護をおこなう方の精神的なストレスを少なくするためにも、認知症について理解し、認知症の方がなぜそのような行動をするのかを知っておくことが大切になります。

周囲の人の協力を得ましょう

 認知症は病気です。恥ずかしいと思うことや、隠そうとする必要はありません。他の家族や近所の方にも協力を頼み、一人で抱え込むことがないようにしましょう。認知症の方に徘徊がある場合には、お住まいの自治会やご近所の方にあらかじめ伝えておけば、ふだんから気にかけ、声をかけてくれるなど、協力者となってくれるでしょう。

いろいろなサービスを上手に利用しましょう

 介護をおこなう方の中には、家族だけで問題を解決しようとする場合も少なくありませんが、認知症の介護は長期戦です。いろいろな制度やサービスを利用して、ご自身や家族のことにも目を向けられる「ゆとり」をもつようにしましょう。

健康に気をつけてストレスを溜めないようにしましょう

 介護を行う方は、肩こりや腰痛、疲労感や不眠に悩まされ、腹が立つ、不安、憂うつなど、心身ともに疲れてしまうことがあります。介護者自身が高齢の場合は、さらに大変なことです。時には気分転換を図りながら、健康状態が良くない時は、無理や我慢をしないで、気軽に医師や専門家に相談し、いろいろなサービスを利用しましょう。

四国中央市における認知症への取り組み

認知症への取り組み

認知症に関する相談先

 地域包括支援センターには「認知症地域支援推進員」が配置されています。認知症と共に自分らしく過ごせる地域を目指し、医療、介護、地域資源等との連携を図り、認知症の方やその家族を支援するための相談等を行っています。認知症に関する相談は地域包括支援センターまでご連絡ください。