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あけましておめでとうございます
年の終わりには、喪中につきという挨拶状がやってくる。それはそれであたりまえのことなのだが、もらった方は、親しければ親しいほど、一枚のはがきから、胸中をかきむしるような感傷が駆け巡る。もう少しすれば新年だなとなる。確実に自分もまた年齢を重ねていく。人間もその自然の一員であり、一ページをめくる主人公になっている。震えがとまらないような悲しみもあれば、涙が出てきて、叫んでしまいたくなるような面白いこともある。心の容量は計り知れない。自分の心だけでも、すごいページの小説になる。でも、なかなか他人にはわからない。だから我慢もできるし、辛抱もできる。できないときには、まあそんなもんだなと流すしかない。その、流すことができるかできないかが修行の年季なんだ。最後は、わかったような顔をして知らんぷりしている。自分の奥深くに潜んでいる我執に触れられないようにね・・・・
年末年始、風邪などひかぬよう、みんな気をつけましょうね!
令和2年1月1日
四国中央市長 篠原 実