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令和元年12月 市長のひとりごと

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記事ID:0016902 更新日:2019年12月2日更新

晩秋から初冬へ

 秋も11月半ばを過ぎると、晩秋というより初冬の風の方が強くなる。家に着くと、まずこたつのスイッチを入れ、ビールとは縁遠くなり、焼酎の湯割りとなる。夕方5時を過ぎると、外は釣瓶(つるべ)が落ちるように、すぐ暗くなる。だんだんと一年の終わりが近づいてきているのを実感する。明日への夢や希望より、この一年に亡くなった親しい人や、やろうとしてやれなかったことが、挽歌(ばんか)の歌詞のごとく胸中を去来する。そして後ろ向きになりがちな心を、必死の形相で一歩前へと石炭を燃やすように、火をつけるのである。

 みんなそうして頑張っているのだ。木々は葉っぱを落として、枝だけが寒そうに、けれども知らん顔をして平然と立っている。次の春にはまた、葉っぱをいっぱいつけるのである。過ぎ去ったことは心の奥深くに沈め、眼光鋭く前を見つめよう。

 春よ来い。早く来い。歩き始めたみいちゃんが、おんもに出たいと待っている。秋が来て、冬が来て、それから春が来る。そして暑い夏がまためぐって来る。

令和元年12月1日

四国中央市長 篠原 実

篠原市長顔イラスト