ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 市のプロフィール > 市長の部屋 > 市長の部屋 > 令和2年5月 市長のひとりごと

本文

令和2年5月 市長のひとりごと

印刷ページ表示
<外部リンク>
記事ID:0016960 更新日:2020年5月1日更新

 心にひっかかり、なかなか取れないものがある。それは、相手がいることもあれば、自分の内なるものもある。

 この職責のなかで、一日の死亡通知の確認というものがある。自分の人生の縮図のように見えることがある。たくさん思い出がある人もいれば、まったく接点のなかった人もいる。間違いなく人生一回きりの通知である。このコピー用紙の中にある人名は、重いものであろうと思う。

 ある時、ある人の名前に遭遇した。があん、となんにも返答ができず、ただただ叱られた人であった。その問いに答える機会はたくさんあった。でもしなかった。そのために多くの人の名前を出さなくてはならなかった。そうしても、そこから何かが生まれるということであれば、また話は別であるが、そうとは思えなかった。自分の心の中にしまっておけばいいやと思った。

 今、この事実に遭遇すると、少し複雑な気持ちが通り過ぎた。後悔とか反省のような類いではない。強いて言えば、懐かしい感情に近い。上着をハンガーに掛けたとき、左右のバランスが少し崩れている感じである。市民のみなさんもそんな人間関係ありませんか?

 新型コロナウイルスで、辛く、うっとうしい思いをされている方がたくさんおられると思いますが、私もその中の一人です。辛抱して頑張りましょう!

 「トンネルには、必ず出口はある」

令和2年5月1日

四国中央市長 篠原 実

篠原市長顔イラスト