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「こころのスケッチ」
絵を描くことが好きな人は、スケッチしても、スマートにわかりやすく描く。私は、時々、自分の心をスケッチして、後日それを見てみたいと思うことがある。心はふらふらしている。自分でもわからなくなることもある。それは遠近法も、濃淡もなく時間的存在感も薄い。記憶というものに頼らざるを得ない。
さまざまな揉め事も、記憶がスケッチされていたら、相当すっきりするのではないか、民事裁判もおそらく、半分以下になるのではないかと思う。
先日、風の強い台風がやってきた。稲穂もサトイモも相当被害が出ることを心配した。昔、ゴルフでシングルプレーヤーになるとお祝いをした。稲穂は実るほど頭を垂れる。うまくなるほど、謙虚になれということの言葉に使われていた。
スケッチにしたら面白いことも、文字では何も伝わらないこともある。夏休みも終わり、日常にみんなの生活が戻ってきている。
今、この時をこの一瞬を大事にして、みんな寂しいことも、面白いこともありますが、まず足元を見て、がんばろう!
令和2年10月1日
四国中央市長 篠原 実