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令和3年第2回定例会 所信表明

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記事ID:0019256 更新日:2021年6月8日更新

令和3年第2回定例会における篠原実市長の所信表明

 所信の一端を申し上げさせていただきます。
 その前に、先ほど、全国市議会議長会並びに四国市議会議長会において、表彰の栄誉を受けられました皆様方大変おめでとうございます。これを契機に一層本市の発展にお力添えを切にお願い申し上げます。

 本年4月の市長選挙において、市民の皆様からご支援いただき、3期目の市政がスタートしました。
 3期目における私に課せられた使命は、これまでの2期8年の懸案事項の完成、これを強くやり遂げること、次の将来世代に向けてのステージを作ること、この2つの大きな使命を背負った任期であると思っております。

 まず、最も優先すべき課題は、「市役所、市政そのものに対する市民の信頼回復」であります。
 この度の相次ぐ不祥事を受けまして、私以下1000人の職員が死に物狂いで頑張って市民の信頼回復に努めます。公務員としてのあり方を、今一度一人ひとりに訴えかけるとともに、コンプライアンス、法令の遵守をそれぞれの職員が認識を新たにし、真摯に受け止め、一日も早く信頼回復ができるよう、再発防止に向けて、一丸となって取り組む所存であります。

 次に、新型コロナウイルス感染症につきましては、変異株の猛威により、感染「第4波」が全国に急拡大する中で、感染拡大防止の決め手とされるワクチン接種が国を挙げて進められております。予約申請、接種を巡り、様々なトラブル等で市民の皆様に大変、ご迷惑をおかけしております。関係部署総力を挙げて努力し、接種をスムーズに行えるよう頑張っております。現在、各医療機関のご協力をいただきながら、65歳以上の方々を対象に、7月末までの接種完了に向けて、個別接種に加え、公共施設での集団接種を随時拡大しながら具体的に進めております。
 また、市民生活、地域経済活動においては、継続した支援事業とともに、幅広い分野への支援が必要であります。今後におきましても、市民の皆様はじめ事業所等、各方面の皆様のご意見を伺いながら、市独自の支援策を柔軟に講じて参りたいと思っております。

 次に、中核病院の整備についてであります。今年に入りまして、公立学校共済組合本部において、建設予定地が三島医療センターの場所に決定致しました。これから建設に向けての検討が進められるものと思いますが、本市と致しましても、議員各位、市民の皆さまのご理解とご協力を頂きながら、建設整備や地域医療再生に関する事業を支援して参りたいと考えております。このことは、公立学校共済立の四国中央病院が移転すれば決着する問題ではなく、その間に病院の再編成、地域医療がどうあるべきか、必ずしもすべての医療機関と市民に満足いただけないかもしれず、大変厳しいものがあると覚悟しております。議員各位にも地域医療の再生にご理解いただければありがたく思います。

 次に、本市は第2次産業が盛んであり、次の世代に産業基盤をいかに整備していくかが我々の世代に課せられた任務であります。
 三島金子地区の国際ターミナルでは、愛媛県において整備いただいた巨大なガントリークレーンが、4月より、本格稼働しております。これは、県、市関連企業、団体が国交省に陳情を重ね完成したインフラ整備であります。重要港湾三島川之江港は、いまだ道半ばであります。当初から変更した港湾計画により城山下臨海土地造成事業やこれに基づく港湾の整備、災害防止などに取り組んでまいります。

 次に、昨年度、教育現場におきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、高速大容量ネットワークによる「GIGAスクール構想」を、県内でもいち早く導入いたしました。小中学校の児童生徒に、1人1台の端末を整備し、学校と家庭をオンラインでつなぐことにより、コロナ禍においても学びを止めない環境整備がほぼ完了いたしました。
 今年度より、すべての児童・生徒に対しまして、変化の激しい社会を生き抜く力を育む、未来に向けた新しい教育を本格的に実施いたします。
 また、コロナ禍での「新たな日常」に向けて、「GIGAスクール構想」の市民版として、現在、情報通信基盤、光回線の整備を「四国中央テレビ」とタイアップし、進めております。
 これは、光ファイバー網を市内全域に整備することにより、超高速、大容量通信「ローカル 5G」への対応を可能とするものであります。
 将来、工場内でのロボット制御やスマート農業、医療・福祉・介護等、あらゆる分野での活用が期待されるものでありまして、市民生活や事業所活動を豊かにする、大きな力となる施策として環境整備を進めてまいります。

 そして、最後に、「子どもたちが健やかに成長するための施策の推進」であります。申し上げるまでもなく、「こどもは地域の宝」であります。今任期の主眼として、乳幼児から児童生徒、学生に至るまで、次代を担う子どもたちの健やかな成長に向けて、知恵を絞りながら、あらゆる施策を展開したいと思っております。
 また、次年度には、こども庁が創設されます。これによりこどもの健やかな健康と発展を願うこれの地方版を本市も末端を担う行政機関として努めていきます。

 当市の夏の一大イベントであります「書道パフォーマンス甲子園」につきましては、昨年、新型コロナウイルスの影響で、苦渋の決断をいたし、中止となりました。
 今年は、コロナ対策を万全としながら、7月25日の2年ぶりの開催に向けて、担当部署が鋭意努力し、大会準備を進めております。
 エントリーにつきましては、32都府県から102校の参加となっております。この厳しい状況におきまして、全国から100を超える応募をいただき、また、本県から、過去最多の14校のエントリーをいただいております。大変有難く、「書の祭典」として、着実に大会の人気の高まりを感じております。
 今年は、本戦に合わせて、昨年の大会が中止になりました。その救済措置として、「19歳の部」が設けられております。地元三島高校を含め全国から19歳の部に5校の出場が決定しております。
 関係者一同準備と感染防止に努め、「紙のまち四国中央」の名に恥じないよう、しっかりと大会を盛り上げて行きたいと考えております。

 以上、今任期における基本的な考え方を申し上げました。

 本市はまだまだ発展途上であります。
 本市の持つ可能性、ポテンシャルを引き出すべく、精一杯取り組んでまいります。
 議員各位におかれましても、更なるご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、私の所信の一端とさせていただきます。