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令和4年度 施政方針(前編)

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記事ID:0025244 更新日:2022年3月1日更新

 令和4年四国中央市議会第1回定例会の開会に当たり、令和4年度の施政方針を申し上げます。

 まず、新型コロナウイルスの感染拡大は、本市においても、医療現場をはじめとして、教育・福祉・経済等の各分野で混乱をきたしております。
 感染防止の取組につきましては、手洗いや消毒、マスクの着用、基本的な感染予防を積極的に啓発し、必要となる支援等は国や県と連携しながら迅速に対応してまいります。
 また、感染対策の柱として実施おります新型コロナウイルスワクチン接種に関しましては、医療機関等に引き続きご協力をいただき、希望する方が速やかに接種できる体制を継続するとともに、市民の皆様に、丁寧な情報発信に努めてまいります。

 さて昨年10月、本市出身の真鍋淑郎先生が、温室効果ガスが地球温暖化に影響する研究が評価され、ノーベル物理学賞を受賞されましたことはご同慶に堪えない次第であります。近年は、地球温暖化に端を発した豪雨災害などの気候危機が、ますます顕在化するとともに、廃棄物の大量発生など、使い捨て型の経済活動・日常生活が地球環境に限界をもたらしつつあり、対策の実行は喫緊の課題となっております。本市においても、基幹産業である製紙業を代表する企業を中心にして、四国中央市カーボンニュートラル協議会が令和3年6月に設立されました。こうした地域の脱炭素に取り組む機運の高まりにあわせ、第4期四国中央市地球温暖化対策実行計画を策定し、市だけでなく、市民・事業者の取組を促進するなど、家庭や地域産業も含めた、幅広い脱炭素社会の実現に取り組んでまいります。

 それでは令和4年度の重要施策及び取組について、私から申し上げます。

 まず、市民の命を守る地域医療体制についてであります。公立学校共済組合・四国中央病院による中核病院の建設につきましては、令和3年度に、新病院の基本構想がまとめられ、建設場所を三島医療センター跡地にすることが決定されまして、少しずつではありますが、前進しております。中核病院は、より身近で充実した高度医療や救急医療を受けられる地域医療体制を目指す本市にとって必要不可欠なものであり、最重要課題と位置付けて、令和3年度より「地域医療再生基金積立金」を創設いたしました。この基金を活用しながら、早期建設に向けた支援を行うとともに、災害拠点としても期待されている新病院周辺の道路環境等の整備も行い、市民の健康と命を守る医療体制の充実に努めてまいりたいと考えております。

 また、市民の暮らしに欠かせない、ごみ処理施設についてでありますが、老朽化や維持管理コストの増大等本市にとっても重要な問題であります。新たな施設整備の基本方針を早急に定める必要があります。環境負荷の低減はもとより、今後の人口減少等に対応した施設更新が求められており、新年度において、新居浜・西条地区広域行政圏協議会との合同によるごみ処理施設集約化や、ごみを燃やさず資源化できるトンネルコンポスト方式の処理施設について検討し、安定的かつ持続的な廃棄物処理体制の構築に向けて取り組んでまいります。

 次に、人口減少・少子化対策であります。本市では、これまで、妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援を行ってまいりましたが、婚姻数、出生数、出生率ともに年々減少し、若い世代の流出もあり、急速な人口減少が進んでおります。この人口減少により基幹産業の労働力不足、様々な影響が懸念されることから、人口減少・少子化対策を重点施策の一つに位置付け、取り組んでまいります。既に昨年5月に、「人口減少・少子化対策プロジェクト会議」を設置いたしました。庁内全体で施策の検討を行い、事業効果を検証しながら、誰もが安心して結婚し出産、子育てができる社会の構築を目指して取組を進めているところであります。
 その子育て支援の一つである放課後児童クラブにつきましては、待機児童解消に向け、新築工事を行っておりました松柏小学校放課後児童クラブが完成し開所を迎えることとなりました。また、4月より市内全域において、受入対象学年を小学校4年生から6年生までに拡大するなど、今後も保護者の方々が安心していただける環境整備に鋭意取り組んでまいります。
 そのほか、子育て支援として、母子健康手帳の情報管理機能や子育て関連イベント等の情報配信機能を備えた「子育て支援アプリ」の導入をし、夫婦が共に子育てを楽しむことができるよう、男性の主体的な家事・育児参画について、企業、事業者と連携して積極的に取り組んでまいります。4月から設置する子ども家庭総合支援拠点につきましては、すべての子どもとその家庭及び妊産婦等に対して、関係機関と情報共有を図りつつ、切れ目なく継続的な支援を実施してまいります。
 また、食の提供や地域での居場所作りとして活動する子ども食堂の運営を支援し、子どもの成長を地域で見守る体制の整備に取り組んでまいります。そして、未来を担う子どもたちの教育環境の充実を図るため、令和3年度からGIGAスクール構想の本格的な活用が始まっておりますが、令和4年度は「AI型ドリル教材」の導入など、ICTを活用した教育をさらに深化させるとともに、特別支援教育の充実や不登校対策にも積極的にデジタルを活用し、子どもたち一人ひとりに応じた質の高い「あったかな四国中央市の教育」を実現してまいります。