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寒川市民グラウンド 竣工
旧庁舎で仕事をしていた頃、夕方、やまじ風が強く「この風大変だな」と、里芋や稲の心配をしながら帰宅したことがあった。
同じ市内といっても、やまじ風はまさに地域風であり、寒川や豊岡辺りで吹く風が台風のようである時も、川之江の北部辺りでは何にもないということもある。その日もまさにやまじ風で、自宅に帰るころには風は収まっていた。
寒川の工業団地の一角に市民グラウンドがあり、多くの市民に親しまれている。当然グラウンドであるから花崗土や砂が多くまかれていて、その日もグラウンド整備がされていた。2回ほどのやまじ風で、近辺の倉庫や工場の側溝が埋まってしまった。
急遽、グラウンドを使用禁止にして、関係者で善後策を講じることになった。倉庫の中まで花崗土が飛んでいて、大変ご迷惑をかけたこともあった。
グラウンドを移転する案や、屋根付きにする案、天然芝、人工芝など意見や案はたくさんでたが、最終、予算や利便性を考慮して、今の場所で天然芝と他の部材を組み合わせて作ることにした。出来た以上は、あとの管理は地元の有志の集まりに任せることにした。
私は、何年も迷惑をかけてきた施設が、ようやく改修できてやれやれで、長いこと待って貰ってごめんねである。
みんな大事に使ってね!と思う。
令和4年7月1日
四国中央市長 篠原 実