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平成31年度の施政方針を申し上げます。
まず、新年度に取り組んでまいります重要施策についてでございますが、本年4月20日から11月24日までの219日間にわたり、愛媛県と東予東部の3市並びに関係団体等が連携し「えひめさんさん物語」を開催いたします。5月には臨海部の工場を舞台にした「ものづくり物語」、9月には嶺南の山や湖を楽しむ「山の物語」、11月には紙にスポットを当てた「紙の物語」、その他住民、企業・団体のみなさんが実施する催しも市内各所にて開催されます。本市の賑わいの創出と観光客誘致につながる絶好の機会と捉え、取り組んでまいります。
次に、自然災害への対策につきましては、平成23年の東日本大震災以降、近年におきましても熊本県、大阪府、北海道などで大規模な地震が発生しております。また記憶に新しい昨年には、本県を始め西日本各地を襲った平成30年7月豪雨などの局地的な大雨による災害も全国各地で起こっております。将来起こりうる自然災害や南海トラフ巨大地震に備え、本市の防災力の強化を図るため、自主防災組織連絡協議会を中心とした自主防災組織の活性化や防災士の育成に努めるとともに、南海トラフ地震を想定した災害対応訓練に加え、市内の関係団体や災害時の支援協定を締結している団体等との連携を強化してまいります。
次に、まちづくりの核となる拠点施設の整備のうち、新庁舎建設事業につきましては、ご案内のとおり昨年の9月18日から新庁舎での業務を開始いたしました。本年3月末を目途にご覧のとおり旧庁舎の解体を行っており、本年9月の完成に向けて立体駐車場の整備を進めてまいります。
また、愛称が「しこちゅ~ホール」に決定した市民文化ホールにつきましては、順調に工事が進んでおります。8月23日の開館に向けて、記念式典やこけら落とし公演等の事業計画を検討しており、決まり次第、年間事業スケジュールを市民の皆さんにお知らせしたいと考えております。
また、公民館につきましては、中曽根公民館の建設及び妻鳥、松柏、新宮公民館の耐震改修等が完了しており、今後、金生公民館を始め、その他の公民館つきましては、公共施設等総合管理計画に基づき整備を進めてまいります。
また、事業の最終年度を迎える川之江地区まちづくり事業につきましては、これまでに歴史考古博物館や川之江ふれあい交流センター等の整備を行ってまいりました。今後は、市民会館川之江会館、考古資料館、港通りアパートを解体し、その跡地に川之江ふれあい交流センター広場を整備するなど、事業の総仕上げを図ってまいります。
次に、地域産業の振興のうち、本市初となりました内陸型工業団地の形成に向けた津根工業団地造成事業につきましては、地域の皆さんを始め地権者、関係各位のご理解・ご協力及び県の心強いバックアップのもと、また、中四国農政局のご理解をいただきまして、本年9月の完成に向けて工事を進めております。完成後は、立地を希望する企業ニーズに応えるよう、できるだけ早期に用地の分譲を行ってまいります。
また、本市産業の持続的成長に不可欠な三島川之江港の整備促進につきましては、大規模物流施設や国内最大規模の設備を備える新工場などが市内において本格稼働する中、近年のコンテナ貨物の増加により、港湾物流の役割はさらに重要性を増しており、港の機能強化と利便性の向上を図るため、今後も継続した事業促進に取り組んでまいります。
また、昨年末に都市計画道路の変更が決定された国道11号川之江三島バイパスにつきましては、早期の全線開通に向けて、引き続き国や関係機関と協力して事業推進に取り組んでまいります。