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令和5年度 施政方針

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記事ID:0033526 更新日:2022年2月28日更新

 令和5年四国中央市議会第1回定例会の開会に当たり、令和5年度の施政方針を申し上げます。

 まず最初に、トルコ、シリアの大地震がありました。市内の企業から多額な募金とそれと同等の製品を被災地に送るというお話をすぐにいただきました。まさに、地震は明日は我が身であります。そのことから、自分たちも日頃の防災に非常に神経を使って対処しなければならないと思います。また、ロシアとウクライナの間で悲惨な戦争状態が続いております。理屈はいろいろありますけど、ぜひ、人間の命を暴力で抹殺するようなことは、一刻も早くやめてほしいです。それが私の願いでもあります。戦争が始まれば、必ず結果として弱いものの立場がつらい悲惨な目に遭います。そのことを最初に申し上げて、施政方針を申し上げます。

 私もこの職を受けて約10年になります。今回の施政方針につきましては、第三次の本市の総合計画が策定されましたので、それに沿って、重要施策と主要な取組を取り上げております。この10年間の自分自身の市政を振り返り、そしてなおかつ今後どうすればいいかを想定しながら策定した第三次の総合計画の大枠をもとに、私から申し上げます。

 はじめに、第三次総合計画の枠組みとして、基本方針が何点か出されております。まず、「環境資源を未来へ残すまちづくり」でございますが、環境、資源・エネルギー分野となります。これは、一昨年の真鍋淑郎先生のノーベル賞の受賞とあいまって、二酸化炭素の地球温暖化に関連した大きな政策であります。地球温暖化対策は、目の前の地道なことからやっていかなければならない大変な事業であります。そして、ごみの焼却については、先日所管の議員に視察いただきましたトンネルコンポスト方式というものがあります。本市が取り組むべき課題を早く注視して、具体的に体制をつくっていきたいと思っています。

 

 次に「活力と魅力を創るまちづくり」でございますが、基本的には産業政策分野になります。

 ご案内のとおり、本市は、17年連続で紙関連の製造品出荷額等において全国1位になりました。それはまさに、先人の皆様方や、現在ご苦労いただいている事業者の方の長年にわたっての努力の結果であります。私どもも、謙虚にそれを受け止めて、それを常に後世に残せるように努力していきたいと思っています。そのために、産業基盤の整備、国道や県道、生活道路の整備を進めていくほか、今議会に提案しております川之江の城山下の埋立事業に取り組んでいきたいと考えております。これは、何度も申し上げておりますけど、単に埋立てをするということではなく、将来の企業用地の確保、防災減災の対策の2つの視点で工事を行いたいと考えております。その中で、懸案でありました山の土砂の話について、地元の皆様と円満に話がつきました。早く工事に着手して、私の申しあげたことが現実になるようにぜひご努力いただきたいと思っております。

 

 次に「にぎわいと定住を支えるまちづくり」でございますが、これは都市基盤の整備となります。今私が申し上げたような、国道の整備、それと先日も関係者で県にお願いに行った法皇トンネルの開通整備であります。

 もう一つは、現実にはなかなかうまくいかない空き家対策があります。それに伴って住宅マスタープランがあります。そして今年から公営住宅の環境整備もありますが、ぜひ関係者のご理解をいただいて着手したいと考えております。公営住宅に入居されている方は、千差万別でありますから、どういう風にするのがよいのかよく検討し、皆様方になるべく極力経済的負担をいただかなくてもやれるように知恵を絞ってやっていきたいと考えております。空き家対策は、それぞれの資格を持っている皆様にご指導いただいて、専門的知識を踏まえて、どのようにすれば一番よいのかと苦慮しておりますし、関係者の皆様にご努力いただいております。

 

 次に「生涯安心して暮らせるまちづくり」、健康・福祉分野についてです。

 まず、宇摩地域の問題として、懸案でありました公立学校共済組合の中核病院の建設があります。これは、昨年度、公立学校共済組合の本部にその当時の井川議長、石川副議長にご同行いただきまして、理事長にお会いして、進行を促しました。市民の健康と生活の安心に関わってくる重要な案件でありますので、今年度は目に見える形で公立学校共済組合において進行してほしいと願っております。関係する道路、市道、国道、県道、これをいかに便利に都合よく道路を改変できるか、これは担当部署を設けて道路の改変計画に取り組みたいと思っております。

 また、太陽の家についてでありますが、現在の場所は、土砂災害警戒区域に位置することから早期の移転を求められております。その推進をするために、民間移譲を見据えて2年間指定管理による運営を行います。さらに、これらの取組だけでなく、地域共生社会の実現に向け、高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画、第7期障がい福祉計画、第3期障がい児福祉計画の策定に取り組んでいきたいと思っております。

 また、本年10月に、「全国健康福祉祭(ねんりんピック)」が開催されます。本市では、「ラグビーフットボール」と「健康マージャン」の2競技が行われることが決定しています。関係者の皆様方はそれぞれ準備に入っていただいております。健康マージャンは、この大会を契機にイメージを払拭して、新しいレジャーとして市民にもっと親しまれるのでは、と思っております。

 

 次に、教育文化分野は、「未来を拓く人を育むまちづくり」、人材育成についてです。

 ICT教育、GIGAスクール構想などは、現状に満足せず、一歩先を行けるよう教育委員会と一緒になって、教育現場のICT化を進め、教育分野のDX化をより早めて進化させていきたいと考えております。教育の分野は止まるわけにはいきません。常に一歩先を行く気概で取り組みたいと思っています。

 また、今回、教育委員の数も増やすことにしました。これからは、幼児教育の分野に特化し、非常に関心及び経験をもった教育委員に就任してもらい、教育委員会の中で幼児教育について議論をしていきたいと思っております。

 

 そのほか、それぞれの項目の中で人口減少、SDGsの視点、コロナウイルス感染症も5月8日から5類に移行しますが、コロナウイルス感染症がなくなったわけではなく、市内の感染者もなくなったわけではありません。細心の注意を払いながら担当部署は警戒を常に取っておいてほしいと考えております。

 

 以上、第三次計画の中での大きな項目について概略を申し上げ、私の施政方針といたします。

 議員各位におかれましては、何とぞ御理解、御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。