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あしたからも頑張るぞ!
全国市長会に出席できるのも今回が最後かもしれないなという思いもあり、窮屈な日程の中、事務局に無理を言って東京へ出かけた。県議の時代から重ねてみると、会議や公務・要望陳情などで幾度となく上京したものである。
二泊三日の慌ただしい仕事のけりを付けて帰るべく、足腰の不便を理由にしてタクシーを利用した。大都会のまちもビルも、視界から手のひらいっぱいの風景をどんどん変化させていく。時々飛行機も目に入る。橋の下には、何台ものガントリークレーンを含め港が機能している。通常はモノレールをほとんど利用していたから、車中からの景色は、年代とともに変化したビルの様相以上に深い重いものを心に投げかけてくる。有難いことに、市長になってからは秘書の職員がサポートしてくれているので肉体的には凄く助けてもらっている。
高いマンションが数多くあり、様々な憎悪とか五臓六腑に染みる恨みのような感情は信じられないくらい浄化されている。総括的に見れば、それだけ人に恵まれた人生であったなと思う。そのように自分に言い聞かせながら頑張ってきたが、案外呑気にしんどいことも、深刻ぶらないでやってきたのかもしれないとも思う。
そんなことを思っていたら空港に到着した。もう頭の中は、公務や帰ってからの雑務に占領されていた。
明日からも、許されて与えられた仕事と格闘して身も心もボロボロになるまで精進するぞ。
令和6年7月1日
四国中央市長 篠原 実