ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

令和7年8月 逆風満帆!

印刷ページ表示
<外部リンク>
記事ID:0051940 更新日:2025年8月1日更新

歩行者「天国」って?

 

 人生初の生放送出演を体験させていただいた「スクランブルナイト~とことん市長とトークナイト~」。

 「とことん」の響きに惑わされてわざわざ会場へ足を運んでいただいた方、コスモステレビやユーチューブ生配信に時間を割いていただいた方々の期待にどれほど応えられただろうか?穴があったら入りたい!

 企画・運営にご尽力下さった方々に深謝するとともに、改めてリアルタイム・パフォーマーに心から敬服した。それでも、視聴者の皆さまに幾つかの投げかけはできたかな?と自らを慰めてみたりもする。

 放送を終えて、マルシェやキッチンカーを巡り、「完売!」の声に安堵しつつ、幾つかのお店で晩ご飯や翌日の朝ご飯を調達。

 その傍らで「歩行者天国は11時まで…」、「それまでに撤収して!」とのスタッフの声。人々の憩いのひとときが終わる…

 あれっ?待てよ、そもそも、なんで歩行者「天国」なん?「天国」などと恩着せがましく言われる筋合いなんてあるん?

 古来より、人が往来する所に道はできた。ところが、人間が作り出した便利なモノで便利な暮らしを求めるうち、そもそもの主体は脇へ追いやられた。

 交通渋滞や排気ガスの末には、交通戦争という言葉も。そして、近年は危険運転致死傷罪などという犯罪まで定義された。その対極に、東京・銀座や新宿など、大都会の幹線道路をしばし奪還する「歩行者天国」がある。

 「山おこし」の御旗を掲げ、けもの道に踏み入ろうとすることに対し、野生生物たちは「鳥獣天国」を求めはしないだろうか?ふと、妙な不安が頭をよぎった。自然との共生・共存とは…?

 そのとき、高村光太郎が耳元でささやいた。「僕の前に道は無い僕の後ろに道は出来る…」。

 頭の中がスクランブルした真夏の夜だった。

令和7年8月1日

四国中央市長 大西 賢治