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新緑の効を希う
今から一年半ほど前のこと、初めてお目にかかる観葉植物が当時の選挙事務所にやってきた。樹種は、フィカス・ウンベラータ。熱帯アフリカ原産のクワ科の常緑高木で、イチジク属の仲間とのこと。
ハート形の大きな葉が特徴で、時々水遣りをしながら癒される日々を過ごしてきた。この葉の丸みが「調和」を意味し、リラックス効果のほか、人間関係のストレスを軽減し、絆を深める効果が期待できるとされている。
その意味でも、共に選挙戦を戦い抜いてくれた奏効に感謝し、さらなるご加護を期待して我が家の玄関に連れて帰った。
以来、いろんな所へお邪魔した際などに、そのつもりで見るとウンベラータの人気は高く、多くの人に重用されていることを知った。
その「調和の守り神」とも言えるウンベラータが、3月下旬から危機に瀕した。一枚一枚と葉が散りはじめ、天気の良い日に陽に当ててやろうと外へ出したものの、夜の冷え込みが厳しく、帰宅後にも失念して朝を迎えてしまったあと、見るも無残に葉はすべて落ち切ってしまった。正に、その頃の小職の置かれた状況を暗示するかの如くであり、それを見て気も滅入った。
もうダメか…とも思ったが、4月に入り、妻のケアのお陰もあってウンベラータは息を吹き返した。新緑の候、復活の芽吹きである。
時を同じくして、庁舎脇に伊予三島市時代からあるケヤキの大木も、気温の上昇とともに、見る見るうちに萌え萌えと生い茂った。
冬来たりなば春遠からじ…
夏も近づく八十八夜を過ぎた頃になって、今更ながらそんな言葉が脳裡をかすめた。今年も、茶畑の新芽が摘まれ、霧の森大福となって新宮を盛り上げてくれる。
土居では、山の所有者や関係者のご努力で、東赤石山の登山道が再び開通した。切山では、山を楽しむ人たちの休憩所として、ボランティアで老人集いの家のリフォームが進む。嶺南では、地域おこし協力隊が、金砂湖畔の遊歩道の復旧に汗を流してくれている。
緑の植物の魅力と底力は尊い!
令和8年6月1日
四国中央市長 大西 賢治
