本文
消防通信指令システムの更新について
安心・安全なまちづくりのため、平成27年4月から四国中央市消防防災センター内に設置された最新鋭の高機能消防指令センターを運用しています。
令和4年4月、従来のシステムをバージョンアップし、新たに次世代指令管制システムを導入しました。119番通報から現場到着、活動終了までの消防活動業務の中枢を担い、防災力の強化、危機管理体制の充実を図ります。
消防通信指令システムの特長
現場到着時間の短縮
統合型位置情報通知装置
一般電話、IP電話、携帯電話からの119番通報時に、通報者の所在地を自動表示するシステムです。
これにより通報場所や災害現場をリアルタイムに把握できます。
音声合成装置
予告指令、出動指令等の内容を、自動的に音声を合成して即時に関係署所・車両に送信します。
指令員は会話をしながら指令をかけることができ、通報から出動までの時間の大幅な短縮が図れます。
出動車両運用管理装置
消防車や救急車に車両運用端末装置を搭載し、GPS(測位衛星)を活用して、リアルタイムに車両の位置・活動状況を把握します。
災害地点特定と同時に、災害現場に最も近い緊急車両を選別し、出動部隊を自動的に編成できます。
指令電送装置
出動隊の編成後、自動的に署所端末装置や車載端末装置を通じたコンピュータ音声および指令書により指令内容を出動隊に伝えます。
また、119通報受付時にタッチペンで入力した聴取メモを指令書と一緒にプリントアウトして出動隊に送信します!
出動車両の車載端末装置に災害発生地点の地図や内容、最短ルート情報が表示され、いち早く災害現場に急行します。
大規模災害時への対応
柔軟な指令台運用
指令台は、通常1席に4台のディスプレイ(多目的・自動出動・地図検索・受付補助等)で運用を行います。
大規模災害時など情報が集中し輻輳する状況下においては、指令員を増員、指令台1台を2分割し、2席での運用モードに切り替えることで、柔軟かつ迅速に災害事案を処理します。
指令制御装置の二重化
通信系の指令制御を行う装置です。制御部・通話部・電源部それぞれが独立した二重構成で、万一の障害時でも確実に指令業務を行うことができます。
防災情報システムの運用
自然災害、人的災害といったさまざまな地域危機が危惧される、もしくは発生した場合に、行政業務を効率的に支援するシステムです。
現場活動支援の強化
消防救急デジタル無線システム
通信指令室と現場隊員との間で音声通信のほか、文字データによる通信が行えるなど、より確実な通信手段が可能です。
山間部を含む管内全域をカバーするため、2箇所の基地局を設置しています。
車両運用端末装置
緊急車両に搭載され、自車位置を管理装置に送信するとともに、災害地点の付近地図や指令内容を表示します。
また、他の車両位置情報や水利・道路障害など必要な支援情報を得ることができます。
河川監視Webシステム
金生川および関川に監視カメラを設置し、24時間監視。その映像を通信指令室および災害対策本部の表示盤で確認して的確な指示を行います。
市民サービスの向上
外国語対応受付
外国人の方からの通報にも受付できるよう、指令台には、英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語の5ヵ国語に対応する機能があります。
駆け込み通報装置
各署所の庁舎入口に設置されています。災害出動により署員が不在になった場合でも、直接通信指令室に連絡することができます。
NET119受信装置
聴覚障がいや音声・言語機能障がいで音声通報が困難な方のために、携帯・スマートフォンからのアプリ等を使用した119番通報受付ができます。