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瀬戸内海の名物でイリコの原料となるカタクチイワシの漁が始まりました。
6月23日水曜日、朝5時半に川之江港を出港した漁船では、網を引き揚げる本船2隻と運搬船2隻が1つの船団となり、群れをなして泳ぐ10センチ前後のカタクチイワシを400メートルほどの「パッチ網」と呼ばれる網に追い込み、漁師たちが手際よく引き揚げました。
今年は、6月14日月曜日にカタクチイワシ漁が解禁となり、解禁当初は不漁が続いていましたが、現状では漁獲が上向き、ようやく昨年に追いつきつつあるようです。
カタクチイワシは傷みやすく、氷の効かし方や加工所までの運搬スピードが製品の仕上がりを左右するため、水揚げされた後は、すぐに運搬船で複数の加工所に運ばれました。
川之江町余木の東久水産では、カタクチイワシを桟橋からポンプで加工場へ送り、機械で選別。せいろに並べて茹で上げられた後、約20時間乾燥させると、いりこ製品「媛いりこ(商標登録出願中)」が完成します。
カタクチイワシ漁は8月末ごろまで続き、製品は主に県内をはじめ、京阪神に出荷されます。