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8月27日月曜日、保健センターでボランティア市民活動研修会が行われました。
今回は、徳島県出身で、ケニアNGOであるモヨ・チルドレン・センター(MCC)主宰の松下照美さんを講師に招き、「子どもたちの未来に希望を」をテーマに講演していただきました。
松下さんは、1994年に初めてアフリカに足を踏み入れてから、1996年にケニアに移住し、1998年に英語の語学学校に入学、そこで学ぶことの楽しみや、学ぶことで世界が広がっていく感動を感じたそうです。その後1999年にNGO認可を手にしてMCC(当時の名前はモヨ・ホーム)を立ち上げ、2000年に現在の拠点であるケニアのティカに移住し、2010年に現地の子どもたちのための「子どもたちの家」を建設するなど、ケニアの子どもたちの未来に少しでも希望を与えようと、日々活動を行っています。
ケニアには路上で暮らさざるを得ない子どもたちも多く、その子たちの中には、貧しい暮らしの中で抱える不安を和らげるため、シンナーなどのドラッグがはびこっているそうです。松下さんたちは、そのような子どもたちにドラッグをやめさせ、社会復帰させるために、これまで取り組んできたリハビリプログラムに加え、今年から「有機農園を通じてのリハビリプロジェクト」にも新たに取り組む予定です。
松下さんは「子どもたちが自立していくことが一番うれしいです。また、子どもたちとリラックスしながら関われる何でもない時間が幸せです」と話し、集まった約50人の市民の方も共感しながら、自分に何かできることはないかと思いを巡らせながら講演を聞いていました。