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6月13日(月曜日)、愛媛と香川の両県にまたがる燧灘で、いりこ(煮干し)の原料となるカタクチイワシ漁が解禁となりました。
四国中央市沖で獲れるカタクチイワシを原料とするいりこは、良い出汁が取れると全国でも評価が高く、本市の誇る特産品の一つです。
解禁日となったこの日、県漁業協同組合川之江支所と三島支所からは7統28隻が沖へ出港。
県境沖の漁場では、本船が魚群探知機で魚影を見つけると、長さ約400メートルの網で囲み、2隻の船で海中に流した網を引っ張り、カタクチイワシを引き上げました。
引き上げる直前の網の中は、無数のカタクチイワシが海面近くで輝く銀鱗を躍らせ、漁港へ戻る運搬船の魚槽へと移されていました。
傷みやすいカタクチイワシの鮮度を保ち、美味しいいりこへ加工するため、取れた魚は運搬船ですぐに加工所へ運ばれます。
加工所では、取れたてのイワシをせいろの上に並べ、熱湯の入った大きな釜で茹で、20時間ほど乾燥すると、名産のいりことして完成します。
県漁連川之江支所の三好猛運営委員長は「今日が解禁初日であるが、質・量ともに良い出だしであった。今年のカタクチイワシは、8~10センチ程度と例年と比べ、やや小ぶりではあるが、この時期に獲れるカタクチイワシは、脂身が少なく臭みがない。美味しい出汁が取れるので、うどん、みそ汁、煮物などご家庭でも是非ともご堪能いただきたい。」と話してくれました。
なお、このカタクチイワシ漁は9月上旬頃まで続きます。