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10月19日木曜日、新宮小・中学校で電気をテーマにした参加型公開授業が開催されました。講師に徳島大学社会産業理工学研究部の安野卓(やすのたかし)教授を招き、同校小学部の1,2年生と市内年長園児が参加。授業では、身近にある電気を通すものを調べたり、電池を接続して豆電球を点灯させたりするなどの実験を行いました。
電気についての簡単な説明の後、まずは電気を通す身近なものを調べるため、硬貨やお札、鉛筆や消しゴム、ハガキなどを電気回路に接続するクイズがありました。予想が的中し接続したプロペラが回転すると両手を掲げて喜んだり、予想が外れて驚いたりするなど、子どもたちはだんだんと電気の不思議に夢中になってきた様子。開始してしばらくは緊張した面持ちでしたが、安野教授の実験に笑顔が広がり、身を乗り出しながら興味深そうに話を聞いていました。
続いて、電気回路の作成では、より電球を明るく光らせるためにどうすればいいかを、子どもたち自らがグループに分かれて実験してみようと提案。協力しながら試行錯誤し、日頃培った問題解決能力を発揮する様子がうかがえました。そうする中で、電池のつなぎ方を変えるとより強い光にできることが分かり、続々と喜びの声が湧きました。悩み、考えるうちにあっという間に終了の時間。子どもたちの名残惜しそうな様子が、授業を通しての興味関心の育みを感じさせました。
安野教授は「こうしてみたらどうかと考え、うまくいかないことを繰り返しながら、一生懸命に継続することの大切さを伝えたい。また、電気はこんなところで使われているのかと身近なところから関心を持ってもらいたい」と日頃から何気なく使っている電気をきっかけに、子どもたちの好奇心と可能性が広がればと期待を寄せました。