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2月22日(金曜日)、合田勝一さん(下柏町)の所有する手漉き和紙職人の絵画が金生公民館へ寄贈され、同公民館で感謝状の贈呈式がありました。
贈呈式には合田勝一さんのほか、絵画の作者で手漉きを題材とした絵画などを日展や光風会、県展に出展するなど手漉き文化を伝えてきた井川莞爾さん(中曽根町)など関係者も参列。寄贈された絵画は、地元の手漉き和紙職人であった故・森川新太郎氏がモデルになっており、旧川之江市の頃、紙のまちのPRのため市職員の名刺デザインにも使用された1枚の写真を参考に描かれています。
合田さんは「叔父である森川新太郎氏は、手漉き和紙職人としてテレビなどで取り上げられ、とても誇らしかった。手漉き和紙の絵画で著名な井川莞爾さんに作品描いてもらい、家に飾っていたが、知人に地元の伝統文化を表現したこの素晴らしい作品は多くの人に見てもらった方が良いと勧められ、今回寄贈させていただくことになりました。みなさんに日本一の紙のまちの伝統文化とルーツである紙漉きの絵画を見ていただければ幸いです」と絵画を寄贈した経緯を話してくれました。
篠原市長は「川が近くにあるため昔の金生町には紙を生業とする家がこの辺りにたくさんあった。この絵と縁のある金生公民館に多くの方が訪れ、素晴らしい作品を見ていただきたい」と感謝の言葉を述べ、感謝状を贈呈しました。
また、絵画が飾られる金生公民館の石川弘館長は「紙漉きという伝統文化が地場産業の礎となっていることを知るありがたい機会です。公民館をご利用される方は、ぜひご覧ください」と話していました。
なお、寄贈された絵画は、80号(1455mm × 1120mm)もの大きさで、金生公民館の玄関からすぐのロビーに飾られています。