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毎年1月26日は「文化財防火デー」です。本市では、毎年この時期に市内の文化財関連施設から1か所を選定して、防火訓練をしています。
1月18日水曜日に暁雨館(土居町)で行われた防火訓練には、職員や近隣住民、消防署職員など約20名が参加しました。
訓練では、展示室からの出火と建物への延焼を想定し、初期消火、文化財や来館者の避難、消防への通報、消防ポンプ車による放水及び消火器取扱訓練を行いました。
消火器の取り扱いについて西分署の橋本幸樹(はしもとよしき)隊員は、
「消火の前には、周りの人に119番通報を依頼するとともに、自分の逃げ道を確保するようにしてください。
建物などに備え付けられているABC消火器は、多くの火災の初期消火に対応できます。しかし自分の身長を超えるような炎には対応できませんので、勇気を出して避難することも大切です。」
と話していました。
全ての訓練が終了した後には、予防課の三鍋治俊(みなべはるとし)課長から
「火災は、文化財に限らず建物がある限り発生する可能性があります。発生した場合は、消火、通報、避難が重要となります。日頃から尊い生命や財産を守ることを意識して行動してください。」
という講評がありました。
訓練に参加した暁雨館の三宅威(みやけたけし)館長は、
「当館は木造建築であり、また、この地の歴史を伝えるたくさんの展示品があります。まずは火災を起こさない事が大切です。そしてもし火災が起きた場合は、来館者の避難と早期の消火ができるように、本日の訓練を踏まえ更なる備えをしてきたいと思います。」
と話しました。