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8月25日、新宮町上山の大西神社の境内で「鐘踊り」が披露されました。
鐘踊りは、戦国時代にこの地で戦死した領主・大西備中守元武の慰霊のために始まったとされ、今日まで氏子らによって保存・継承されています。
この日は、江戸時代から350年以上の歴史を誇る鐘踊りを一目見ようと、約200人の見物客が境内に集まりました。
強い日差しの中、色鮮やかな衣装に身を包んだ踊り子たちが境内に到着すると、出迎えた見物客たちから歓声や労いの言葉が掛けられました。
神事に続いて踊りの奉納が始まると、その様子を収めようと大勢のカメラマンが踊り手の周りを囲みました。
奉納は1時間半ほど続き、見物客たちは伝統ある夏の風物詩を楽しんでいました。
保存会の由藤会長は「子どもの踊り子確保が近年の課題ですが、地域の小学校からの参加もあり、みんな楽しそうに練習をしています」と笑顔を見せました。
伝統を守り受け継ぐ大変さの中にも、地域一丸となって行事を支え、楽しむ人たちの姿がありました。