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9月23日月曜日、市発足20周年記念事業にゲストとして招かれたオリンピック2大会連続出場の柔道女子日本代表 阿部 詩選手によるトークショーと柔道教室が伊予三島運動公園体育館でありました。会場には、柔道ファンら約700人が訪れ、阿部選手の強さの秘訣に耳を傾けました。
歓迎セレモニーでは、来場者を前に「パリオリンピックではたくさんの応援ありがとうございました」とあいさつした後、本市の伝統工芸品である水引細工で作られた柔道仕様のオリジナルしこちゅ〜が篠原市長から贈呈されました。
イベント冒頭のトークショーでは、市内柔道会の子どもたちが阿部選手に直接質問をぶつけました。
質問:柔道のコツはどこですか?
「技に入る前の組み手かな。一番は最初にどこを持つか、どこを持って柔道をしたいか。組手が上手になれば、技も上手になると思うので」
質問:試合の時、どういう思いで畳に上がりますか?
「自分を信じて、今までやってきたことをすべて信じて、絶対勝ってやるという気持ちで畳に上がります」
質問:お兄ちゃんの一番好きなところはどこですか?
「普段テレビの前ではあまり見せませんが、詩は何食べたい?とか聞いてくれるんです。そんな、すごく優しいところが好きです」
トークショーの最後には抽選会があり、当選した人には阿部選手から直筆サインがプレゼントされ、受けとった子どもたちからは嬉しそうな笑顔が見られました。
続いて開かれた柔道教室では、阿部選手自ら得意の袖釣込腰など世界レベルの投げ技を披露。お手本に少しでも近づこうと子どもたちは早速2人1組で練習に取り組み、阿部選手直々に指導を受ける様子も見られました。
イベントの最後に阿部選手は、「また柔道に向き合って、次のロスオリンピックを目指し頑張ります。みんなも柔道を楽しんで、一つひとつの練習を丁寧にすると絶対強くなれるので、お父さんお母さんに感謝しながら、応援してくれる人を大切にして頑張ってください。私も頑張りたいと思います」と4年後のロスオリンピックに向けた決意を話し、子どもたちにエールを送りました。
この日、乱取りで阿部選手に果敢に挑んだ川之江柔道会所属の喜井蓮翔さん(川之江小・5年)は、「大内刈りから得意技の払い腰を狙いにいきました。阿部選手のように世界で活躍できる選手になります」と力強く話しました。
阿部選手の友人であり、このイベントを主催した四国中央市スポーツ協会職員の立川莉奈さんは、「詩とは柔道の全日本強化選手に選ばれた時に、合宿先でパートナーとして打ち込みを一緒にしたり、同じ部屋になったりして親しくなりました。私が子どもの頃はこんな柔道のイベントなどなかったので、今回のような日本を代表する選手と子どもたちが交流する機会は、これからの四国中央市の柔道という競技の活性化につながると思っています。詩も「楽しかった」と言っていました」と話しました。
今後、本市から世界で活躍する選手が誕生することが期待されます。