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6月9日月曜日、新宮小・中学校で「新たな紙製品開発の可能性」をテーマにした公開授業があり、市内の小学生18人が参加しました。
講師である愛媛大学紙産業イノベーションセンターの内村浩美センター長の公開授業では、身近な紙製品に隠された機能、大学での研究・開発の取り組みなどについて、実験を交えながら分かりやすく紹介しました。
児童は、お札を透かして模様を観察したり、傾けることで立体映像が浮かび上がる特殊な紙を見たりするなど、紙の多様な機能を体験しながら学びを深めました。
また、トイレットペーパーとティッシュペーパーを水に入れて性質の違いを学ぶ実験では、グループで意見を出し合って結果を予想し、ビーカーの中で水と混ぜて、観察しました。
他にも、自動車や市内の回覧板に活用されるなど、軽くて強度の高いセルロースナノファイバーの紹介や、現在進められている新しい分野への応用について紹介されると、児童だけでなく、保護者からも驚きの声が上がりました。
内村教授は授業の最後に、「紙の開発においても、不可能と思われていたことが可能になっています。皆さんも自分の目標に向かってあきらめず、可能性を信じて挑戦し続けてください」と話しました。