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8月24日日曜日、新宮町上山の大西神社で県指定無形民俗文化財の鐘踊りがあり、保存会(由藤博明会長)と新宮小・中学校の児童が伝統の舞を披露しました。
鐘踊りは、戦国時代に討ち死にした大西備中守元武の霊を慰めるために始まったとされ、元禄年間(1680年代)から350年以上にわたり、地域の人々によって受け継がれてきました。
踊り手たちは、色鮮やかな衣装を身にまとい、赤い面を付けた猿田彦の先導で「踊り坂」と呼ばれる急斜面を登って境内へ。
太鼓と鉦の音に合わせて「よせ」や「七ツ」など多彩な演目を約2時間にわたって舞いました。
この日は、江戸時代から続く歴史ある舞を一目見ようと、各地から多くの見物客が訪れ、観客からは、「地域の誇りを感じる」、「伝統を受け継ぐ姿に感動した」といった声が聞かれました。
受け継がれてきた伝統と次代を担う子どもたちの力強い舞が、地域の絆を更に深める一日となりました。