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10月17(月)、紙産業の新たな技術や研究成果を発表するシンポジウムが、しこちゅ~ホールで開催されました。
このシンポジウムは、愛媛大学紙産業イノベーションセンターが2014年から開催しており、今回が7回目を数えます。
新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催となった今回のシンポジウムは、前内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局内閣審議官で、同センターの客員教授である渡邊政嘉氏による「デジタル田園都市国家構想と地方創生」と題した基調講演に始まりました。
市内企業からは、川之江造機株式会社と大王製紙株式会社から、セルロースナノファイバーに関する取り組みが発表されました。
川之江造機株式会社からは、CNF連続脱水・シート化装置の開発が、大王製紙株式会社からは、レースカーから観光ツアーバスまで、車両へのCNF実装に関する取り組みが、同センターと連携しながら進められたと説明がありました。
そして同センターからは、プラスチックと紙・古紙・CNFの複合素材による「アップグレードのリサイクルモデル」がもたらす、カーボンニュートラルへの貢献について発表がありました。
発表の中で大王製紙株式会社新素材研究開発室の大川室長は「来年は本シンポジウムが10年目を迎える。この記念すべき年に更なる成果が発表できるよう、研究開発に励みたい。」と話していました。