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本戦出場記念品「水引筆ストラップ」に込めた思い!!
毎年、本戦出場の記念品として水引で作られた筆ストラップを選手の皆さんにプレゼントしています。
水引とは、祝儀袋や贈答品の包みにかける結び紐(紙紐)のことです。
水引の歴史は古く飛鳥の時代、聖徳太子の命を受け隋(現在の中国)に渡った小野妹子が日本に帰る際、隋からの贈り物に「くれない」という麻を紅白に染め分けた紐状のものが掛けてあったと言われています。これは帰路の平穏無事を祈願すると共に、贈り物が真心のこもった品物である事を表わしたと言われています。(出典「伊予水引金封協同組合HP」<外部リンク>)
水引筆ストラップは、四国中央市にある星川結納店の星川安弘さんと星川冨貴子さんによって、一つひとつが手作りで心を込めて作られています。2人は、「えひめ伝統工芸士」に認定されており、安弘さんは子どものころから水引に触れ、冨貴子さんは約50年もの長きにわたって様々な水引細工を制作しています。
水引とともに歩む2人が作る水引筆ストラップを紹介します!!
水引筆ストラップができるまで!
鋒(ほう:毛の部分)の部分を作る
セロハンテープを机に並べ、その上に毛を置き丸めます。
筆の毛は、以前は麻を使っていましたが、今は本物の筆で使われる物を使用するなどのこだわりで、このストラップのために準備しています。
筆菅部分を作る
筆菅は巻く回数がバラバラにならないように、数えながら巻きます!
一番上まで巻き終わったらほどけないように止めます。
毛を切る
毛の長さを統一するため、長さの目安となる木(写真左)に合わせて毛を切ります。鋒の部分は完成です!
水引でもやい結びを作る
ストラップにつける飾りとして、水引でもやい結びを作ります。もやい結びは古くから船などで使われる強固な結び方で、チームの団結や絆を表現しています。
仕上げ
ストラップ、鈴、もやい結びの水引をつけて出来上がり!
本戦出場校の皆さん、思いのこもった水引筆ストラップを大事に使ってくれると嬉しいです!!
選手の皆さんへ
水引は結ぶことによって贈り物に込めた思いを伝えてきました。
この水引筆ストラップには、選手のみなさんがこれまでの練習の成果を発揮できるように願いを込めていますので、ぜひとも頑張ってください。
大切に使ってくれると嬉しいです!