本文
「箔押し」でキラッと光る特別感を届けたい!
箔押しの魅力を伝えていきたい!
第15回書道パフォーマンス甲子園で授与される賞状には、金箔や銀箔などの箔を機械の圧力で紙に特殊印刷する、「箔押し」という伝統的な特殊加工を行いました!
今回、特別な箔押し加工を施していただいたのは、地元四国中央市にある石村箔押店さん(nanami paper item design)<外部リンク>です。
「箔押し」と聞いて「?」が頭に浮かぶ人が多いのではないか、と代表の石村浩一さんとデザイナーの石村菜々美さん。
ご祝儀袋の文字の部分に「凹凸」のある加工が施されていたり、バレンタインのお菓子箱などにキラキラ光る特殊加工がされていたりするのを見たことがありますか、と質問をすると、だいたいの方が「あぁ!」と分かってくださると言います。
凸版を機械にセットし、箔フィルムを通して加圧・加熱することで紙に箔を転写する技術を「箔押し」。凹版と凸版で紙を挟み、圧をかけて紙を盛り上げる加工方法を「エンボス加工」といいます。
箔押し加工を美しく施すためには、紙やデザインに合わせた圧力の調整が必要となります。なんと圧力の微調整は、紙の特徴や色の出方を見極めながら、手作業で行っています!
今回の賞状は、紙のまちならではの「手漉き和紙」を使用していることから、微妙な紙の厚みの差などがあり、 圧力の調整が難しいと話しながらも、とても繊細な職人の技術を目の当たりにしました!
取材をさせていただきながら、「きれい、、」と自然に声が漏れてしまうほど、とても美しい仕上がりです。
四国中央市の伝統工芸品「水引」が、細い線までくっきりと表現され、光を反射し、きらりと輝きます。
「この仕事を始めて50年以上になるけれど、全部の工程で細かな調整や確認が必要で緊張します。」と石村ユキ子さん。
1つの箔押しが出来上がるまでには、私たちの想像を遥かに越える時間と労力がかかっており、職人さんの熱い思いが箔押しに込められています。
選手の皆さんへ
箔押しを通して、書道パフォーマンス甲子園に関わることが出来てとても嬉しく、誇りに思います。
箔押しは聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、これを機に箔押しの魅力について、是非知っていただきたいです!箔押しの仕事にも興味を持っていただき、ぜひ一緒に働いてもらいたいなぁ(笑)
高校生のみなさんの青春のように「キラッと光る」箔押し加工を施した賞状です。優勝を目指して頑張ってくださいね!