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多羅富來和紙

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記事ID:0043125 更新日:2021年7月28日更新

 2022年創業。学生時代に書道パフォーマンスへの出場経験も持つ代表・大西満王が書の道に邁進する中で紙に興味を持ち、地元・四国中央市の紙産業の礎である手漉き和紙製造の衰退に危機感を持ったことが創業のきっかけとなる。工房の屋号は多羅葉(タラヨウ)という葉に由来。古くは手紙などに利用された葉で、手紙のように身近な物として書作品が在るように、また和紙を使う人の元にも福が訪れるように、という願いが込められている。

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消えかけた伝統の灯 絶やすまいという強い思いで 手漉き和紙の製造に挑戦

​工房では古くから手漉き和紙製造に用いられる流し漉きの技法のみならず、紙の原料となるミツマタ、コウゾなどを窯で煮る「煮熟」の工程も行う。明治時代には四国中央市でも約700軒あったとされる手漉き和紙工房は、機械化や高齢化による廃業が進み現在ではたった3軒のみ。長く続く伝統技術・文化の灯を絶やしたくない。その一心で、正統の和紙作りを後世へ繋ぐ製造を続けている。

日本国内でも稀少な淡墨向け用紙を製造

​​工房で製造する和紙のメインは書道用紙。中でも淡墨(たんぼく)を用いた書作品向けの和紙が主となる。通常の書作品に比べ薄く淡い墨を用いるため紙も墨の滲みを如実に反映するものが理想とされるが、実は淡墨に適した書道用紙は中国で製造されるものが多く、国内で製造されるものはごくわずかだという。日本の心を宿す作品には、やはり日本の紙を使って欲しい。それが代表・大西の思いだ。

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おすすめ書道用紙:手漉き半紙

展覧会やコンテストなどに出展する淡墨の書作品にお勧めの半紙。原料はすべて地元愛媛産のものを使用し、処理も一から自分の手で行う。出来上がった紙にも作品が末永く綺麗な状態で残るよう独自の処理を施し、人の手によって思いの込められた作品を長く後世へ伝える和紙へと仕上げているそう。

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多羅富來和紙工房・大西満王

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思いの込められた和紙で一筆入魂の作品作りを

人の手で直接書いて思いを乗せられる点が、書道という芸術の良さのひとつ。ですが手漉きの書道用紙もまた、人の手で作られダイレクトに作り手の思いを感じられる点が最大の魅力でしょう。私自身も幼少期に中国の歴史に興味を持ったことから書道を始め、書道パフォーマンスにも携わらせて頂いた経験がある人間の一人です。書道の魅力はやはりその奥深さ。稽古をする中で字が上達するのはもちろんですが、物事の見方や考え方も一緒に成長する実感を得られた点が、書道に魅了された大きな理由のひとつだと思います。今書道に親しむ皆さんには、理想の作品を作るため日々様々なことを勉強して、ぜひ渾身の作品を作ってもらいたいですね。