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大高製紙株式会社

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記事ID:0043129 更新日:2021年7月1日更新

 創業から百余年を迎える製紙工場。 最初期は手漉き和紙や障子紙の製造を手掛けており、昭和13年に機械漉きの導入を経て、昭和26年に書道用紙やトイレットペーパーなどの製造を本格化。 各時代の需要やユーザーニーズに合わせ、製造工程の機械化を全社で積極的に取り入れてきた。 今の主力商品は主に書道用紙や日用品の紙製品など。 現在は三代目代表・宮崎茂喜氏の旗振りのもと、約四十数名の社員が在籍している。

 

書道初心者と熟練者 両方を大事にする紙作りを これまでもこれからも続けて

 製造する書道用紙は主に学童向け、書道教室向けの商品となる。 スーパーなどの量販店でも気軽に低価格で手に取れるものから、中には長年書道を趣味として続ける人に愛用されている半紙もあるという。 初心者の書きやすさへと気を配ると同時に、長年和紙を使い続けるユーザーの声も大事にする。 滲み具合や書き心地が変わるとすぐに気づくユーザーも多く、今も昔も変わらない書き心地の書道用紙を標榜し日夜製造に励んでいる。

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変わらずいるため、変わることを恐れない

 変わらない品質の商品製造を心がけると同時に、一方で書道という文化芸術を取り巻く環境は時代変遷と共に大きく変わってきた。 現在書道に親しむ人の数は、学校の授業や毛筆教室といった、あまり書道自体に詳しくない人が圧倒的に多い。 それでもそんな人たちにこそ自社の書道用紙を使ってもらうべく、これまでも流通経路や商品仕様を状況に応じて柔軟に変えてきた。 今後も変わらず愛してもらうため、変化を恐れずに進んでいく。

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おすすめ書道半紙:富士天龍

 70年近く会社の看板を張る商品。 こだわりの丸綱抄紙機を用いて製造を行い、表面をつるっとした初心者も筆を運びやすい質感に仕上げている。 同銘柄で厚さを5~6種類ほどラインナップ。 薄めの紙は紙を大量消費し一心に練習を重ねたい方向け。 厚めの紙は未だ筆の墨の量も定まらないという初心者向け。

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「手で文字を書く」書道はこれからもきっと残り続ける​

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常務取締役・宮崎高明さん

 私自身も四国中央で生まれ育った身なので、幼い頃は書道教室に通って日々毛筆の練習をしていました。今自分が大人になり親になって、子どもたちが書道教室に通っている姿を見ると、手で文字を書く行為はきっとこれからどれだけ時代を経ても、完全になくなることはないのだろうと思います。今の時代は昔に比べ、英会話やパソコンなど習い事の幅もずいぶん増えました。ですがやはりいくつになっても付きまとう「手でも文字を書く」という動作は、幼少期に書道を通してその基礎を作っていてよかったと感じますね。今まさに書道パフォーマンスをはじめとした書道に親しんでいる方はぜひ、その魅力や楽しさをこれからも大勢に広めていってください。

 

会社:大高製紙株式会社
住所:〒799-0431 愛媛県四国中央市寒川町2437
Tel:0896-25-1000
Fax:0896-25-1002