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大会応援団をご紹介します!【vol.3】

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記事ID:0051313 更新日:2025年7月23日更新

SHiPs広報班が取材しました!

 こんにちは!
 高校生運営チームSHiPs広報班です。

 私たちは、書道パフォーマンス甲子園の魅力を最大限伝えるべく、各所で取材をしています!
 今回は支えてくださっている大会応援団を順番にご紹介しています!
 
 大会応援団紹介【vol.3】としてご紹介するのは、ご自身も選手として大会に出場経験があり、現在は手漉き和紙職人として、手漉き和紙や日本一の紙のまちの魅力を伝える活動をされている、多羅富和紙の大西 満王さんです!

 

多羅富來和紙(たらふくわし)
代表 大西 満王 さん

【広報班】
 高校時代は、愛媛県立三島高等学校の書道部に在籍されていたんですよね。
 書道パフォーマンス甲子園に実際に出てみてどうでしたか?

 

【大西さん】
 中学から書道をやっていて、高校でもっと深めたいと思って入部しました。書道パフォーマンス甲子園に出場したときは、正直緊張で自分が上手くパフォーマンス出来ていたのか記憶がないんです。(笑)独特の緊張感があって、あれ?次どうするんだったっけ?って不安になりながらも、身体に動きが染みついていたので何とかミスなく出来た、という感じでしたね。

 

【広報班】
 和紙職人になろうと思ったきっかけは何ですか?

 

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【大西さん】
 実は、元々の夢は解剖医でした。そこから、教師として色んなことを教えてみたいなと考えていた時期もあって。
 書道部に入って、いろんな紙を使わせてもらう中で、藤原製紙所の手漉き和紙職人の藤原俊二さんが漉いた紙を使ったときに、地元にこんな良い紙があるんだって感動して、自分もこんな紙を漉いてみたいって思うようになりました。
 手漉き和紙業界も、受け継いでいくのが難しく、市内の手漉き和紙は藤原さんを含め2社しかなくて。こんなにも素敵なものを、終わらすのはもったいないと思って手漉き和紙職人を志すようになりました。

 

【広報班】
 手すき和紙を作る工程で1番大変なことや苦労することを教えてください。

 

【大西さん】
 紙の原料の処理は、工程が多く一番大変ですね。
 紙を漉く前に、原料がうまく処理ができていないと良い紙が作れなくなるので。

 

【広報班】
 1日に作っている和紙の枚数や、かかる時間はどれくらいですか?

 

【大西さん】
 一日に半紙8枚取りを300枚作っています。半紙にすると2400枚です。6時間くらいかかります。始めは10時間くらいかかっていたので、これでも早くなりました。紙の質を落とさず、早く丁寧に沢山漉けるのが本当の職人だなと思います。

 

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【広報班】
 5月末に開催された、大阪・関西万博の地方創生SDGsフェスでは、ミツマタ100%を使用した手すき和紙体験をされていましたよね。
 ミツマタはとても丈夫だと伺ったんですが、どうして丈夫なのですか?

 

【大西さん】
 ミツマタは1つひとつの繊維が強くて、虫が嫌がる成分があるので、虫食いしにくいといわれています。ミツマタを使った和紙はツルツルしていて、光沢があるのが特徴です。とても丈夫なので保存状態にもよりますが、約1000年は持つといわれています。
 万博のイベントでは、約150人の方が体験していってくださいました。市内では子供の方が多いですが、万博では大人の方が多かったので、沢山の方に体験してもらえて、魅力が少しでも伝わったなら嬉しいです。

 

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【広報班】
 仕事をしていて嬉しかったエピソードはありますか?

 

【大西さん】
 紙を使ってくれた人に「この紙書きやすいね」と言ってもらえた時はとても嬉しかったです。

 

【広報班】
 大西さんは、令和7年4月1日から紙のまちミツマタ大使に任命されたんですよね!選ばれた時の気持ちを教えてください!

 

【大西さん】
 愛媛県四国中央市の人でもミツマタを知らない人が多いので、大使の活動を通して広めていきたいと思っています。
 イベントとして、ミツマタを収穫したときに皮を剥く皮剥きを体験してもらったり、小中学校で手すき和紙体験をするときにミツマタを原料にして、身近に感じてもらったりして、まずは知ってもらいたいです。

 

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【広報班】
 紙を漉くときは、手・足・腰など、どこが一番疲れますか?

 

【大西さん】
​ 「目」ですね。紙が均一に透けているか、欠けているところはないか、など隅々まで目を凝らしながら紙を漉くので、一番目が疲れます。割と手足や腰は、負担を感じたことがないです(笑)

 

【広報班】
 大会についての質問ですが、選手のパフォーマンスを見てどう思いますか?

 

【大西さん】
 本番に向けて、選手の皆さんは、想像以上の努力と時間をかけて練習を積み重ねていると思うので、毎回とても感動します。
 高校生の今を等身大に伝えようとする姿書道パフォーマンスは、とても特別なものだと思います。何か一つのことに打ち込めるって、とても魅力的だと思うので、大変だと思いますが頑張ってほしいです。

 

【広報班】
 では最後に、大西さんにとって「紙漉き」とはなんですか?

 

【大西さん】
 自分にとって大切なもの、「人生そのもの」ですかね。
 経験を積み重ねてスキルもどんどん上げていきたいので、年をとるにつれて、紙も自分も一緒に成長していきたいと思っています。

 

 大西 満王さん、取材にご協力いただきありがとうございました!

 

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